最新 追記

一往確認日記


2020年09月02日 [長年日記]

_ PLC間の変換 その4 ~ 簡単な IN-OUT で試してみる

FX2の場合

三菱電機からキーエンスのPLCへ変換する試みです。

まずは単純なIN-OUTのラダーで試してみます。

GX Works2でFX2のプロジェクトを作り単純にX0とY0をつないだ回路を作ります。

Image from Gyazo

このニーモニックは下の様になります。メモ帳で開けます。

"FX2"
"PC情報:"	"FXCPU FX2/FX2C"
"ステップ番号"	"行間ステートメント"	"命令"	"I/O(デバイス)"	"空欄"	"PIステートメント"	"ノート"
"0"	""	"LD"	"X000"	""	""	""
"1"	""	"OUT"	"Y000"	""	""	""
"2"	""	"END"	""	""	""	""

LD X000 と OUT Y000 が該当する行になります。

KV Nano の場合

KV Studio で同様な KV Nano のプロジェクトを作成します。

Image from Gyazo

ニーモニックはこちらです。メモ帳で開けます。

DEVICE:135
;MODULE:Main
;MODULE_TYPE:0
LD R000
OUT R500
END
ENDH

LD R000 と OUT R500 が該当行になります。

考察

どちらも LD、OUT と命令語は同じですので、デバイスの表記を変換すればよさそうです。

FX2のX、Yデバイスは8進数で、KV Nanoは10進数なのでその変換が必要になります。 またKV Nanoでは入力がR000からで、出力はR500からとなりXはR000からに、YはR500からに変換する必要があります。


2020年09月14日 [長年日記]

_ PLC間の変換 その5 ~ Ladder Converter

三菱電機からキーエンスのPLCの変換する試みです。

前回単純なIN-OUTのラダーで変換の仕方について書きました。

ちょっと実験するだけのつもりでしたが、Ladder Converter というRuby gemを書いていて基本的なラダーを変換できるまでになりました。
左が変換元のFX2ラダーで右が変換後のKV Nanoのラダーです。

Image from Gyazo

テストに用いた変換前と変換後のファイルを確認したい場合はこちらからダウンロードできます。

https://github.com/ito-soft-design/ladder_converter

緑のCodeといあるボタンからDownload ZIPを選ぶとダウンロードできます。

test/files/src/FX2N.gxw がFX2のプロジェクトで
test/files/dst/KvNano 内にKV Nanoのプロジェクトがあります。

上のGithubのページにありますが、Rubyを使うことができれば以下のコードで変換できます。
src_pathに変換元のファイルを指定し、dst_pathに変換後のファイルの保存先を指定します。

require 'ladder_converter'
include LadderConverter

src_path = "path_to_mitsubishi_csv_file ..."
dst_path = "path_to_store_keyence_mnm_file ..."
converter = Mel2Kv.new src:src_path, dst:dst_path
converter.save

つづく

_ ネバーエンディング・ストーリー

Amazon Prime Videoでネバーエンディング・ストーリーが見れるようになっていました。

ネバーエンディング・ストーリー (吹替版)


2020年09月27日 [長年日記]

_ PLC間の変換 その6 ~ LadderConverter.exe

三菱電機からキーエンスのPLCへ変換する試みです。

前回Ladder ConverterができてFXシリーズからKV Nanoシリーズへの変換ができる様になったことをお伝えしました。

まだ、変換できていない命令がありましたが、そういうのも追加して、今回必要だったプロジェクトデータはほぼ変換できる様になりました。

ほぼというのはBINやTOなどの命令には対応してなくてそれらは無視して変換しています。 BINは単純な置き換えではなくなり、LDAなどと組み合わせが必要になります。TOはモジュールに対する命令なので、これはメーカーが違えばどうしようもないので後で自力で頑張ってもらうしかない箇所です。

それと、ジャンプやサブルーチンで使うラベルですが、FXでP100といきなり100番から始まっているとKV Nanoでは範囲外になってしまうので、予めP1からに変換してからじゃないとできなかったりします。
デバイスやラベルの変換テーブルなどもあったほうがいいと思うので、そのうち追加したいと思います。

というところまでできたのですが、Ladder ConverterはRuby実行環境を整えないといけないのですが、多くの方に試していただきたいのでアプリ化(LadderConverter.exe)して簡単に使用できる様にしました。

LadderConverter.exe

Gumroadにてダウンロードできますのでお試しください。
0円を指定してダウンロードできますが、大幅に工数が削減できたという事があったらあらためて有料でダウンロードいただけるとありがたいです。

ダウンロードはこちらから
LadderConverter.exe

ここではRubyでいろいろしていましたが、アプリ化するという術を覚えたので今後はアプリとして提供する事ができます。
ここを読んでいて、こんな事ができるんではないかという様な仕事がありましたらぜひご連絡ください。

こちらよりお寄せください。

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_ 藤井聡太と将棋の天才

スポーツ誌で将棋の特集が組まれているという事で衝動買いしてしまいました。
マラソンなんかでも買った事がなかったのに初めてのNubmerです。

Number(ナンバー)1010号「藤井聡太と将棋の天才