一往確認日記 |
2017年10月30日 [長年日記]
_ irBoard + Ladder Drive
irBoardが新たにLadder Driveと接続できるようになりました。 LadderDriveはLadder Drive on Raspberry Piで書きましたがRaspberry Piで動作する様になりました。 ということで、 irBoardがRaspberry Piとも接続できる 様になったんです。
Raspberry Piと接続できると何がいいのかというのを説明したいと思います。
irBoardはEthernet接続が前提
irBoardはEthernet接続が前提ですから、RS-232CやRS-422/485で接続するPLCには対応できません。 最近のPLCはEthernet内蔵機種が多いのですが、既存装置の大半には付いていないと思うので、irBoardの利用価値が見出せないところではないかと思っています。
そういう機種のためにPlc ShareというソフトでPCを仲介することで接続できる様にしたりしていました。 ioTouch2でI/Oチェックするぐらいならいいのですが、Plc ShareのためにわざわざPCを昼夜休まず動作させるというのははナンセンスと感じるでしょう。
最近はマウスコンピューターが出している手のひらサイズのPCというのがありますから、Plc Shareを入れてずっと動かしてもいいかなという気にもなると思いますが、やっぱり勿体無いですね。 (USBがついたスティックPCというのも使えなくないかなという気はします。)
そもそもRS-232CやRS-422/485もままならない(通信のためにポート増設しなければならないのに廃品になっていたりとか)場合もあり、そうなるとI/Oでやりとりするしかないというケースもあるのではないでしょうか? 逆にI/Oなら設定などややこしいことを考えることもなくて良い、ということで歓迎される事もあるでしょう。
Raspberry PiのGPIOを使ってPLCと接続できれば irBoard で情報を見ることができます。 irBoardは複数の機械を切り替えて繋ぐことはできますが、同時に見ることはできないという弱点があります。 それをRaspberry Piに複数装置の情報を収集する事で一度に見ることができる様になります。
今はできませんが、Plc Shareの様なこともさせたりできると思いますし、Raspberry Piを仲介することで できることが広がってくると思いませんか?
ただ、Raspberry Piは長時間運用に弱いということもあり、それは機会があればまた後で説明したいと思います。
RaspberryPi3 ModelB+の場合、各LSIに放熱器を取付けてケースの廃熱に留意し、電源を安定なモノにし、マイクロSDカードに高信頼性のPseudo SLC型のモノを使う等で、ハード的には安定するかと思います。 <br>ソフト的には、クロック固定設定(シリアル通信使うなら必須ですし)やアプリケーション停止検出→自動リブート等の対策が必要でしょうね。 <br>人命に直結する用途やシビアな制御用途には使えませんが、しっかり配慮して使えば、PLC接続用途でもそれなりに使えるかと思います。