一往確認日記 |
2017年10月23日 [長年日記]
_ Ladder Drive on Raspberry Pi
久しぶりになりますが、Ladder Driveの最新情報です。
Ladder DriveはPLCの中に抽象的なPLCを動かして、メーカー、機種を問わず同じプログラムを走らせることを目指しているオープンソースプロジェクトです。 Ladder Drive
簡単なラダーではiQ-RとKV-5000で同じプログラムを走らせることができ、一応実現できそうだというところまで示ました。*1
実際問題として実用的か、ということがあります。実行速度は案の定遅いですし、パルス系の命令を実現しようとするとメモリーを食ってしまいそうで手をつけずにいたりという状況です。
そんな、Ladder Driveですが、RubyプログラムからPLCにアクセスする際のライブラリーとして使用できることを前にお伝えました。
それからどうなったかというと、なんと、なんと、な、な、なんと Raspberry Pi で動作する様になりました。 Raspbery PiはいわゆるマイコンボードでLinuxが動作します。
Linuxなので前からRaspberry Piでもエミュレーターは動作していたのですが、Raspberry PiのGPIOと呼ばれるI/OをX、Yデバイスとして ラダープログラムで動作させることができる 様になったのです。
マイコンボードでのHello World的なLチカのデモがこちらです。
PLCと接続するにはリレーが必要になりますが、ラダーでプログラムできるとなればFA現場でも使ってみたいとかならないでしょうかね? Raspberry Piに限らずLinuxが動作するマイコンボードには容易に移植できると思います。
FA現場で使うには電源ONで自動的に起動する様にしないといけないので、これはそのうち実装したいと思います。
こちらの初版を持ってますが、Raspberry Piが初めての方にはいいと思います。 480071172X
こちらにUSBキーボードとマウスをつけて、HDMIケーブルでテレビに接続し、100均で購入したUSB電源セットで試す事ができます。 B01CSFZ4JG
*1 この時既にマイコンボードに言及してましたね。