一往確認日記 |
2020年02月13日 [長年日記]
_ Ladder Driveを用いたPLCの動作確認(テスト) - (1)
Ladder Driveは各種PLCがメーカーや機種毎にプロジェクトデータが異なるため互換性がなく、移植するのが大変なのを解決しようとするものとして開発しましたが、今はIoTハブとしての活用に重点を置いています。
しかし、PLCとの通信ライブラリーとしても利用できるので、Ladder Driveを用いたPLCの動作確認(テスト)について今後書いていきたいと思います。
PLCの動作確認ですが、皆さんされてると思いますが机上での考察と、実機での確認という事をされていると思います。
簡単なことなら机上で不具合の修正ができますが、様々な条件が重なってたまにしか発生しない現象でなかなか原因が思いつかない場合は、やはり実機でタイミングをトレースしながら行っていると思います。
しかし、いつ出るか分からない現象を待ち構えているので、なかなか問題が解決しないという事があります。
また、動作確認するまでにワークが十分にないと確認できないという状況がありますが、限られたワークでは確認できる前に尽きてしまうということも多々あります。
さらに、ワークが確認できるユニットに到達するまでの時間も無視できません。動かしてから確認できるまで数分待たなければならないということも良くあり無駄に時間だけが過ぎてしまいます。
過去にテストについて言及してるのがありましたのでこちらも参照してください。(Escalatorとなっていますが、Ladder Driveの前の名称です)
Escalatorの副産物でPLCのテスト - 一往確認日記(2017-02-23)
記事内にありますが、資料のリンクも入れておきますね。
テストは開発段階で電気図面もまだはっきりしていない段階でも活用できて、前倒しでデバックできる利点があり、繰り返し同じ条件で試す事ができます。
どこかを修正した副作用で別の場所が動作しなくなったというのを見つけることもできる様になります。
既存の装置のリピートや改造の場合はなかなかこの手法を活用できなかったりするので、業務での活用は限定的なところもありますが、新規案件で小規模の装置であれば非常に強力な手法であることは間違いないです。
事前この方法で確認して、実機ではほとんど手直ししなくてもいいということもたまにあります。
ただ、自分でもその都度やり方を試行錯誤していますので、フレームワークとして確立していければなと思います。